小陽線と小陰線は方向感が読みにくい。

チャートの値動き

チャートはユーロドルの1時間足から。
価格が三角保ち合いを形成して、狭められた幅の中で、上へ下へと動いています。その中で小陽線と小陰線が連続して出現していますが(3つの青色の箇所)、いずれの箇所でも価格はわずかに動き方向感がありません。

売買サイン

価格が三角保ち合いを形成すると、上下の幅が狭くなり、いずれはブレイクアウトになります。ブレイクアウトするとトレンドが発生するチャンスになります。
しかし今回のレポートは、三角保ち合いの中の小陽線と小陰線についてです(3つの青色の箇所)。これらのローソク足は、方向感がなく売買サインが読みにくいものです。三角保ち合いの中で大陽線や大陰線がでていますが、そうではなく価格が一服しているかのような、落ち着いたときに、連続した小陽線や小陰線がでてくることはよくあります。小陽線・小陰線といえるか微妙なサイズだったとしても、前後するその他のローソク足と比べたとき、ローソク足の長さは比較的短い場合には、小陽線や小陰線と同様のものと考えてよいでしょう。
これらのローソク足が出現したときは、売買サインがないと考え、トレードを控えることも検討する必要があります。売買サインがないということは、連続して出る場合は、どちらになるかわからないということです。このようなときに、無理してポジションを持つことは危険です。
売買サインがなく流れが読みにくいものは、無理して読む必要はありません。どんなにトレード経験を積んでも、常にどんな状況でもチャートから今後の相場が読めるわけではありません。現在は読みにくい状況・読めない状況である、ということがわかるのは、中級者以上のトレーダーです。
小陽線と小陰線は、レンジ相場やトレンドの勢いが弱まった時によく現れます。今回のように三角保ち合いを形成しながら連続して出る場合は、ブレイクアウト後にトレンドが発生する前兆ともいえます。ブレイクアウトしたらチャンスです。そのときには、より明確なサインが出現します。今回のチャートでいうと、三角保ち合いを一気に抜けている大陰線がそうです。ブレイクアウト時に発生するより明確なサインを持ったローソク足がでるまで、「待つ」ことにしましょう。

メンタル対策

もうすぐトレンドがやってくると考えて、そのチャンスを最大化したいがために、ごく普通のサインを重要なサインと捉えて、ポジションを持ってしまうことがあるでしょうか。より大きくチャンスをものにするには、冷静に根拠を探すことが必要です。ポジションを持っていないと不安になる、いわゆる「ポジポジ病」は、初心者トレーダーほどかかりやすいものです。より大きくチャンスをものにするためには、危険な場面や慣れていない場面に近づかないことも必要です。
FXはゼロサムゲームであり、初心者用の相場というものはありません。昨日今日始めたばかりの初心者も、何十年もディーラーとして取引経験がある上級者も、同じ相場の中で戦っています。誰かが抱えた損失は誰かの利益になります。相場が読めない状況で、「ポジポジ病」にかかったトレーダーは無駄にポジションを持ち、そして罠にかかります。
これらを防ぐには、常に冷静に謙虚な姿勢で臨むことが必要です。そして、もしも相場が読めない時は、それを認めてしまいましょう。これからの相場の流れがわからないことがわかってしまえば、無駄に手を出す回数も減り、結果として損失も後悔も減るでしょう。

ポイント

  • どんなに経験を積んでも、全ての相場の流れが読めるわけではない
  • 相場の流れが読めないことは、どんな熟練のトレーダーでもあること
  • 相場が読めないことがわかることは、トレーダーに必要な能力
  • 無駄にポジションを持つのを減らせば、損失も後悔も減る

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

小陽線(陽のコマ・陽の極線)

小陽線は、特に小さい陽線のことをいいます。ヒゲがないもの、ヒゲがあるが短いものを含みます。ヒゲがある場合は実体の長さを上回らない程度が目安です。

小陽線は、価格の変動が低い時に現れます。価格差が小さいので、実体とヒゲが小さくなります。相場の方向感がなく、買いと売りが拮抗している状態です。レンジ相場やトレンドの勢いが弱まった時によく現れます。連続して出る場合は、トレンドが発生する前兆である可能性があり、買いと売りの拮抗が崩れるとどちらかに大きく動き出すことがあります。

小陽線は最終的に価格が上がっているとはいえ、価格の変動が低いため、単体だけでは買い・売りのサインを見ることはできず、様子見となりますのでサインはありません。他のローソク足と組み合わせてみたり、新しいローソク足が出るのを待った方がいいでしょう。

日本語表記:小陽線(しょうようせん)、コマ、陽のコマ(ようのこま)、極線(きわみせん)、陽の極線(ようのきわみせん)
英語表記:short white candlestick、short bulish candle、short line

小陰線(陰のコマ・陰の極線)

小陰線は、特に小さい陰線のことをいいます。ヒゲがないもの、ヒゲがあるが短いものを含みます。ヒゲがある場合は実体の長さを上回らない程度が目安です。

小陰線は、価格の変動が低い時に現れます。価格差が小さいので、実体とヒゲが小さくなります。相場の方向感がなく、買いと売りが拮抗している状態です。レンジ相場やトレンドの勢いが弱まった時によく現れます。連続して出る場合は、トレンドが発生する前兆である可能性があり、買いと売りの拮抗が崩れるとどちらかに大きく動き出すことがあります。

小陰線は最終的に価格が上がっているとはいえ、価格の変動が低いため、単体だけでは買い・売りのサインを見ることはできず、様子見となりますのでサインはありません。他のローソク足と組み合わせてみたり、新しいローソク足が出るのを待った方がいいでしょう。

日本語表記:小陰線(しょういんせん)、コマ、陰のコマ(いんのこま)、極線(きわみせん)、陰の極線(いんのきわみせん)
英語表記:short black candlestick、short bearish candle、short black line

大陽線

大陽線は、特に大きい陽線のことをいいます。価格の変動が高いときに現れます。価格差が大きく、実体が長くてヒゲが短いものをいいます。

大陽線は、最終的に価格が大きく上がっているため、買い圧力が強いことがわかり、買いサインの1つとして捉えられています。トレンド発生中、相場の反転中、サポートラインを超えた時に現れる傾向があります。天井圏に出現し、上値を超えて価格が更新されたときは強い買いサインになりますが、直後に大陰線がでて打ち消されることもあるため注意が必要です。底値圏に出現したときは、安値への反発の可能性があり、上昇への期待がかかり強い買いサインになります。

日本語表記:大陽線(だいようせん)
英語表記:big white candle、long white candle、long line、large positive line

大陰線

大陰線は、特に大きい陰線のことをいいます。価格の変動が高いときに現れます。価格差が大きく、実体が長くてヒゲが短いものをいいます。

大陰線は、最終的に価格が大きく下がっているため、売り圧力が強いことがわかり、売りサインの1つとして捉えられています。トレンド発生中、相場の反転中、レジスタンスラインを割った時に現れる傾向があります。底値圏に出現し、下値を割って価格が更新されたときは強い売りサインになりますが、直後に大陽線がでて打ち消されることもあるため注意が必要です。天井圏に出現したときは、高値への反発の可能性があり、下降への期待がかかり強い売りサインになります。

日本語表記:大陰線(だいいんせん)
英語表記:big black candle、long black candle、long black line、great shade line