大陰線の後は、下降が続きます。

チャートの値動き

チャートはユーロドル、1時間足から。
小陽線・小陰線を出しながら価格はやや上昇したところで、大陰線を出して一気に下降しました(1番目の青色の箇所)。その後、連続した小陽線、陰線などが現れて価格が落ち着いた矢先、もう一度大陰線を出して一気に下降しました(2番目の青色の箇所)。
全体的に小陽線と小陰線を出しながらやや上昇したところで、大陰線がでて一気に下げるという流れを確認できます。

売買サイン

大陰線は天井圏で出現すると大きな下降のサインとなります。大陰線のサイズは決まっていませんが、直前まででているローソク足と比べて、長さが特に大きいものが当てはまります。
天井圏の大陰線は大きなシグナルになりますが、天井圏ではなくても、大陰線後は売り圧力がしばらくは続くこともよくあります。今回の売買サインは、「大陰線を確認することができたら、その後下降になる傾向がある」ということがわかる例です。大陰線がでたら、次の数個程度のローソク足はしばらく売り圧力が継続する傾向が読み取れます。
必ずしもそうなるとは限らず、これだけで強い信頼が得られるサインではないものの、大陰線は売り圧力が非常に強いということを知ることができるローソク足であることは間違いありません。実際トレードに使用するには、全体の流れが下降トレンドにあるかどうかをチェックするとよいでしょう。下降トレンド、天井圏、大陰線と揃えば、非常に大きな売り優勢であり、その際の大陰線は大きなシグナルとして意味を持ちます。

損切り位置

今回のケースを参考にすれば、損切り位置は大陰線の高値近辺になります。

ポイント

  • 大陰線がでたらしばらくは売り圧力が続いて価格が下がる、というのはパターンとして読み取れる
  • ただし、大陰線だけで売買サインを判断することは信頼性に欠ける場面もある
  • そのため、下降トレンド、天井圏などをよく注意して、どこで大陰線がでたかを見るとよい
  • 損切り位置は大陰線の高値近辺となる

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

小陽線と小陰線は方向感が読みにくい。

チャートの値動き

チャートはユーロドルの1時間足から。
価格が三角保ち合いを形成して、狭められた幅の中で、上へ下へと動いています。その中で小陽線と小陰線が連続して出現していますが(3つの青色の箇所)、いずれの箇所でも価格はわずかに動き方向感がありません。

売買サイン

価格が三角保ち合いを形成すると、上下の幅が狭くなり、いずれはブレイクアウトになります。ブレイクアウトするとトレンドが発生するチャンスになります。
しかし今回のレポートは、三角保ち合いの中の小陽線と小陰線についてです(3つの青色の箇所)。これらのローソク足は、方向感がなく売買サインが読みにくいものです。三角保ち合いの中で大陽線や大陰線がでていますが、そうではなく価格が一服しているかのような、落ち着いたときに、連続した小陽線や小陰線がでてくることはよくあります。小陽線・小陰線といえるか微妙なサイズだったとしても、前後するその他のローソク足と比べたとき、ローソク足の長さは比較的短い場合には、小陽線や小陰線と同様のものと考えてよいでしょう。
これらのローソク足が出現したときは、売買サインがないと考え、トレードを控えることも検討する必要があります。売買サインがないということは、連続して出る場合は、どちらになるかわからないということです。このようなときに、無理してポジションを持つことは危険です。
売買サインがなく流れが読みにくいものは、無理して読む必要はありません。どんなにトレード経験を積んでも、常にどんな状況でもチャートから今後の相場が読めるわけではありません。現在は読みにくい状況・読めない状況である、ということがわかるのは、中級者以上のトレーダーです。
小陽線と小陰線は、レンジ相場やトレンドの勢いが弱まった時によく現れます。今回のように三角保ち合いを形成しながら連続して出る場合は、ブレイクアウト後にトレンドが発生する前兆ともいえます。ブレイクアウトしたらチャンスです。そのときには、より明確なサインが出現します。今回のチャートでいうと、三角保ち合いを一気に抜けている大陰線がそうです。ブレイクアウト時に発生するより明確なサインを持ったローソク足がでるまで、「待つ」ことにしましょう。

メンタル対策

もうすぐトレンドがやってくると考えて、そのチャンスを最大化したいがために、ごく普通のサインを重要なサインと捉えて、ポジションを持ってしまうことがあるでしょうか。より大きくチャンスをものにするには、冷静に根拠を探すことが必要です。ポジションを持っていないと不安になる、いわゆる「ポジポジ病」は、初心者トレーダーほどかかりやすいものです。より大きくチャンスをものにするためには、危険な場面や慣れていない場面に近づかないことも必要です。
FXはゼロサムゲームであり、初心者用の相場というものはありません。昨日今日始めたばかりの初心者も、何十年もディーラーとして取引経験がある上級者も、同じ相場の中で戦っています。誰かが抱えた損失は誰かの利益になります。相場が読めない状況で、「ポジポジ病」にかかったトレーダーは無駄にポジションを持ち、そして罠にかかります。
これらを防ぐには、常に冷静に謙虚な姿勢で臨むことが必要です。そして、もしも相場が読めない時は、それを認めてしまいましょう。これからの相場の流れがわからないことがわかってしまえば、無駄に手を出す回数も減り、結果として損失も後悔も減るでしょう。

ポイント

  • どんなに経験を積んでも、全ての相場の流れが読めるわけではない
  • 相場の流れが読めないことは、どんな熟練のトレーダーでもあること
  • 相場が読めないことがわかることは、トレーダーに必要な能力
  • 無駄にポジションを持つのを減らせば、損失も後悔も減る

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

大陰線は強い売りサインです。

チャートの値動き

チャートはユーロドル、1時間足。価格は上下にゆられながら進んでいます。
大陰線は、価格が上昇しきった直後、あるいは、上昇して価格が一服するように落ち着いたときに出現しました(2つの青色の箇所)。いずれも大陰線が出た直後に、さらに大きく下降方向になだれ込んでいます。
価格は上下にゆられながら進んでいますが、上昇する際は徐々に切りあがっていき、下降する際は大陰線がでてさらに下降方向へ大きく向かっていることがわかります。

売買サイン

大陰線は、強い売りのサインです。どのくらいのサイズかは人によって判断が異なりますが、直近の中で、それまででていたローソク足と比べてサイズが大きく、チャートの中で特に目立つものが大陰線として当てはまります。今回は、直前のローソク足と比べてサイズが大きく目立つため、大陰線といっていいでしょう。場合によっては陰の丸坊主・陰の寄付き坊主や陰の寄付き坊主に当てはめることもできますが、今回はまとめて大陰線として取り上げます。
大陰線が出現するときは、相場の流れが大きく変わるときです。トレンド相場あるいはレンジ相場において、突然相場が逆方向あるいは一方方向に動き出し、大陰線を形成したとき、その後の流れも継続して下降する傾向はよくあります。価格が上昇し天井圏に入ったとき出現すれば、その可能性は高くなるでしょう。今回のチャートを見ると、その動きが見事に表現されているようです。
もしかしたら、天井圏で下降になるサインとして、上影陰線・トウバ、あるいは十字線・足長同事線といった「長い上ヒゲつきの陰線」を待っている時もあるかもしれません。しかし、それらは明示的には出現しないこともあります。これらのローソク足は、最終的に売り勢力が買い勢力を抑え込んでいることを示すため、その後のローソク足は下降方向へと向かうサインとして、よりはやく下降へのシグナルを見つけることができるローソク足です。しかし、そのサインを見つけることができなかったときは、既に下降方向へと流れていった後の大陰線を売りのサインとして使用するとよいでしょう。
大陰線は強い売り圧力がかかり、売り優勢の局面を作る大きなサインです。その後も売りの圧力は継続することも多くあります。

メンタル対策

大陰線がでたからといっても、それは一時的な下降で、すぐに大きく反発することもあるかもしれません。相場に100%はないことから、その可能性も捨てられません。
目当てとしているローソク足は、チャートの時間足によっては明示的に表れないこともあります。その場合はチャートの時間軸を変えてみると、他により明確なシグナルを見つけることができるかもしれません。より大きな時間軸から小さな時間軸までみることで、現在の状況をより的確に捉えることができるでしょう。ここで重要なことは、大きな時間軸の中に小さな時間軸が含まれるため、大きな時間軸を優先させたほうがリスクが少ないということです。1分足や5分足で逆張りトレードをしているときでさえも、より大きな時間軸のチャートを意識することは勝率向上に寄与します。
大きな時間軸で方向性を確認し、複数の時間軸で幾つかのサインを見つけることができたら、トレードの根拠が濃くなり、自信が深まるでしょう。

損切り位置

たとえすべての時間軸で確実ともいえるサインを見つけたとしても、必ず損切り位置は設定してください。今回のケースを参考にすれば、損切り位置は大陰線の高値になります。ただし、大きな時間足程価格幅が大きく表示されるため、その場合は損切り位置が遠すぎるかもしれません。このような場合は、大陰線の70%程度を目安に損切り位置を設定してください。目安以上になると、そのまま高値を突き抜けていってしまうこともあるためです。

ポイント

  • 大陰線は強い売りのサインで、その後も流れは下降になることがある
  • 「長い上ヒゲつきの陰線」が明示的にチャートに現れない時もある
  • 複数の時間軸でチャートを見て、複数のサインを確認すると勝率向上に寄与する
  • 損切り位置の幅が遠すぎる場合は、70%程度を目安に設定するという方法もある

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

足長同事線は、継続にも反転にもなります。

チャートの値動き

チャートはユーロドルの1時間足。全体としては急激ではないものの緩やかな上昇トレンドといえる値動きです。
上昇途中、足長同事線が出現しました(1番目の青色の箇所)。その後、価格はさらに上昇しました。次に天井圏で足長同事線が出現しました(2番目の青色の箇所)。その後、価格は下降しました。
このことから、価格は大きく上下に振られながら進む中で、足長同事線で上昇し、また、足長同事線で下降にもなったことがわかります。

売買サイン

足長同事線は、流れが「継続」するか「反転」するかの重要なポイントになります。足長同事線が出現した場合は、流れが変わる可能性があります。今回の2つの足長同事線は、どちらも十分に上下のヒゲが長いため、買いと売りの攻防が十分にあったことが伺えます。
天井圏では「反転」するサインとなるのでわかりやすいものの、”天井圏に近い”場合はどのように判断すればよいか迷うこともあるかもしれません。これは、1本のラインをひくだけで解決します。
チャートには、直近の高値に1本のラインを引いてあります(赤色のライン)。これはレジスタンスラインです。足長同事線がこのレジスタンスラインの上か下かで、「継続」か「反転」かを判断します。足長同事線がレジスタンスラインの下にある場合は「継続」、足長同事線がレジスタンスラインの上にある場合は「反転」です。1本のレジスタンスラインをひくことで、天井圏かどうかがわかりやすくなり、足長同事線のサインも判別できます。
また、違った角度からも検証してみましょう。1番目の足長同事線と2番目の足長同事線の「ヒゲ」を見比べてください。1番目の足長同事線は上下のヒゲの長さがやや同じに見えますが、2番目の足長同事線は上ヒゲが下ヒゲより長くなっているのがわかるでしょうか。つまり、天井圏の足長同事線は、上値が重く売り圧力がかかるため、上下のヒゲの長さにはっきり違いがでたということです。天井圏で常にこのような上下のヒゲの差異が出るとは限りませんが、より売り圧力がかかるため、そのような傾向があるのは確かです。
足長同事線がでた場合に判断が迷う場合は、直前の高値はどこにあるか意識しながら見ていくとよいでしょう。

損切り位置

今回のケースを参考すると、足長同事線の安値または高値近辺になります。

ポイント

  • 足長同事線は天井圏では売りサインとなる
  • しかし天井圏ではない場合、相場の流れが「継続」することもある
  • 1本のレジスタンスラインをひくことで簡単に見分けられる
  • ヒゲの長さを見比べて信頼度を高めることもできる
  • 損切り位置は安値または高値の近辺になる

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

下影陽線は買いサインの1つです。

チャートの値動き

チャートはドル円、1時間足から。全体の流れとして、上昇トレンドが発生し、価格は上へと進んでいます。
下影陽線は、トレンド発生中に一度価格が大きく下降した直後に発生しました(青色の箇所)。上昇していた価格が短い期間で大きく下落しても、下影陽線がでたあとは、下影陽線の安値を割ることはなく再度上昇していきました。
以上から、上昇トレンド発生に価格が大きく下降しても、下影陽線がでたことで上昇継続の流れに戻ったと読み取ることができます。

売買サイン

下影陽線は買いサインの1つです。下ヒゲが長くあるため、一度価格は下がってものの、最終的には上昇したことを示します。今回の下影陽線は下ヒゲが実体の3~4倍はあるため、買い圧力が十分にあると捉えてよいでしょう。下影陽線は底値に出ると強いといわれますが、上昇トレンド中に大きく下降した直後に出ても同様に信頼のできるサインです。
また、上昇トレンドの中で買いポジションを持つ時には、絶好の機会です。背景にある上昇トレンドがありますが、一度発生したトレンドは簡単に反転することはありません。それまで上昇と続いてきた価格が一気に下がったとしても、時間がたてば徐々に回復することはよくあります。そういった意味合いからも、買いへの期待がかかり、下影陽線はそれを示すシグナルとして判断するとよいでしょう。

メンタル対策

下影陽線を確認したら、買いポジションにて利益を狙います。上昇トレンド発生中なら、期待値は高いです。
しかし、トレンドは永遠に続くことはありません。トレンドはいつか終わります。そう考えて、それまで価格が徐々にあがっていったのが、一気に下がったのをみて、もしかして今回がトレンドが変わるタイミングなのかもしれないと考えてしまい、躊躇してしまうことがあるかもしれません。一瞬踏みとどまって冷静に考えることは無駄ではありません。
トレンドが変わる場合には、もっと強烈で明確なサインが現れることもあります。今回はトレンドが変わるサインではなく、下影陽線という買いサインが現れましたので、その部分を冷静にとらえてみましょう。相場が変わるかもしれないという不安は感じてもよいのですが、そこに十分な納得できるサインがあるかどうか考えてみると判断がつきやすいかもしれません。
トレンドが強い勢いを持っているときには、最終的には買い圧力が勝ちますから、下影陽線の次のローソク足の動向を探る余裕をもつことを心がけてください。

損切り位置

相場には確実・絶対という言葉はありません。あくまでも可能性・期待値が高い・低いという展開が予測できるだけです。より多くの買い・売りサインを目にすることができたらその方向に強い自信がつきますが、常に客観的に分析するようにしてください。そうすることで、急転直下すべてが変わってしまうよな、最悪の事態に対応することができます。
必ず、ポジションを持つときは、損切り位置も設定しておきましょう。今回のケースを参考にするなら、下影陽線の安値近辺です。

ポイント

  • 上昇トレンド発生中、短い期間で大きく下降しても、その後上昇する可能性が高い
  • そこに下影陽線を確認したら、エントリーのタイミングになる
  • 背景にある上昇トレンドの強弱を意識して全体を見ると、理解しやすい
  • 損切り位置は、下影陽線の安値近辺で設定しておく

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

変更履歴

2018年5月20日 メンタル対策の一部文言を修正
2018年5月23日 見出しの修正、売買サインにローソク足の画像を追加
2018年5月27日 チャート画像の差し替え