十字線(同事線)

十字線は、実体の長さが短く横線のようになり、上ヒゲと下ヒゲがついているローソク足です。上図のように十字マークのようになります。

十字線は価格変動が低い場合に現れます。上下のヒゲが極端に短い場合は、一本線の性質と近くなります。

ヒゲがある状態で天井圏と底値圏で現れた場合は、相場の転換を暗示しています。買いと売りが拮抗していると考えられ、上昇中または下降中に現れたら、買い勢力と売り勢力の力が同等であり、相場の方向感がない状態です。その後の相場の流れはさらに「継続」(「加速」)するか、あるいは「反転」(「転換」)するか、どちらとも可能性があるため、注意が必要です。

日本語表記:十字線(じゅうじせん)、同事線(どうじせん)、同時線(どうじせん)、寄せ線(よせせん)
英語表記:doji、small doji、neutal-doji-candlestick

足長同事線

足長同事線は、十字線の上下のヒゲが長いものです。

十字線と同じ性質を持ち、買いと売りが拮抗している状態になります。上下のヒゲが長いのは価格幅が大きいためであり、買い勢力と売り勢力の攻防が激しいことが読み取れます。その後の相場の流れは「継続」(「加速」)あるいは「反転」(「転換」)が考えられます。買いと売りの双方の圧力が強いため、方向感が決まったら、その力が相場へ一気に転換され、その後急激に上昇・下降する可能性があります。

日本語表記:足長同事線(あしながどうじせん)、足長同時線(あしながどうじせん)、足長クロス(あしながくろす)、寄せ線(よせせん)
英語表記:long legged doji、long legged、rickshaw man

一本線

一本線は、実体を表す細い横線のみで、ヒゲがないローソク足です。価格変動がなく、四本値(始値・終値・安値・高値)がすべて同じ値になっています。

一本線は、買いと売りが拮抗していると考えることもできますが、単純に相場が閑散としているだけのこともあり、相場の出来高とあわせて読み取る必要があります。出来高が多く、天井圏と底値圏で出現した場合は相場の転換点になることもあります。

日本語表記:一本線(いっぽんせん)、四値同事線(よんねどうじせん)、四値同時線(よんねどうじせん)
英語表記:4 price、four price、four price doji

ローソク足で表すことができる4つの価格

ローソク足は一定期間内の次の4つの価格を図表したものです。

(1)一番最初の取引価格である「始値(はじめね)」
(2)一番最後の取引価格である「終値(おわりね)」
(3)一番安い取引価格である「安値(やすね)」
(4)一番高い取引価格である「高値(たかね)」

(1)~(4)をまとめて「四本値(よんほんね)」といいます。

ローソク足を構成する部品と呼び方

一定期間内で(1)始値と(2)終値のどちらが高い価格であったかによって、ローソク足の陽線(ようせん)と陰線(いんせん)にわかれます。価格が上がった場合は陽線、反対に、価格が下がった場合は陰線です。下図は、陽線と陰線の構成部品を説明したものです。

 

ローソク足は、「実体(じったい)」(柱ともいう)と呼ばれる四角と、「ヒゲ」と呼ばれる実体から上下に伸びる線によって構成されています。実体で(1)始値(2)終値を表し、ヒゲで(3)安値(4)高値を表しています。ヒゲは上下にありますが、上にあるヒゲを「上ヒゲ(うわひげ)」、下にあるヒゲを「下ヒゲ(したひげ)」といいます。

陽線と陰線の最大の違いは、色が異なっていることです。形状が同じなので、色を分けることで区別しています。一般的に、陽線は白、陰線は黒で表されます。白と黒以外にも、黄と黒、緑と黒、赤と青、といった組み合わせが使われることもあります。特定の色の組み合わせは決まっていません。トレーダーがチャートの見やすさや好みによって選んでいます。

基本的なローソク足

ローソク足をみることで、一定期間内で価格が上がったのか、それとも下がったのかが一目でわかります。ローソク足は、価格の推移によって色と形状が異なります。ローソク足1本の四本値が様々に推移した時の、陽線と陰線、そして特殊な形のローソク足についてみていきましょう。

陽線(ようせん)

陽線は、始値より終値が高い(最初の価格より最後の価格が高い)という特徴を持ちます。
一定期間内に、価格が110円→100円→130円→120円と推移した場合は、下図のように表します。

陰線(いんせん)

陰線は、始値より終値が低い(最初の価格より最後の価格が低い)という特徴を持ちます。
一定期間内に、価格が120円→130円→100円→110円と推移した場合は、下図のように表します。

ヒゲのない陽線

価格が110円→110円→120円→120円(つまり、110円→120円)と推移した場合は、下図のように表します。

この場合、始値と安値、終値と高値はそれぞれ同じ価格になり、ヒゲのない陽線になります。

ヒゲのない陰線

価格が120円→120円→110円→110円(つまり、120円→110円)と推移した場合は、下図のように表します。

この場合、始値と高値、終値と安値はそれぞれ同じ価格になり、ヒゲのない陰線になります。

十字線(じゅうじせん)

特殊な例として、価格が110円→100円→120円→110円と推移した場合は、下図のように表します。

この場合、実体が線で表され、十字線という特殊なローソク足になります。
始値と終値が変わらないため、陽線と陰線どちらにも分類されません。
十字線は、同事線(どうじせん)・同時線(どうじせん)ともいいます。

一本線(いっぽんせん)

さらに特殊な例ですが、価格が110円→110円→110円→110円(つまり、110円のまま)と推移した場合は、下図のように表します。

この場合、実体が線で表され、さらにヒゲもない、一本線という特殊なローソク足になります。
始値から終値まで変わらないため、陽線と陰線どちらにも分類されません。
一本線は、四値同事線(よんねどうじせん)・四値同時線(よんねどうじせん)ともいいます。

まとめ

  • ローソク足は1本で一定期間を示し、四本値という4つの価格を表すことができる
  • 一定期間内で価格が上がっていれば、ローソク足は陽線となる
  • 一定期間内で価格が下がっていれば、ローソク足は陰線となる
  • 始値と終値が同一であれば、ローソク足は十字線となる
  • 四本値すべてが同一であれば、ローソク足は一本線となる

価格推移によって実体の長さや、ヒゲの長さが変化することで、ローソク足は様々な様態を見せます。
ローソク足の実体とヒゲの長さによって、ここで解説した名称以外を持つローソク足もあります。