上影陰線・陰の大引け坊主は売りサインの1つです。

チャートの値動き

チャートはユーロドル、1分足。
最初はややレンジ状態が続き、連続した陽線がでて上昇したところで上影陰線が出現しました(1番目の青色の箇所)。その後連続した陰線に変わり、陰の大引け坊主が出現しました(2番目の青色の箇所)。
上影陰線の直前まではレンジからやや上昇に向かっていましたが、上影陰線の後は下降方向に向かっています。下降方向に向かっている過程の中で陰の大引け坊主が出現し、さらに下降方向へ価格は動いています。

売買サイン

天井圏の上影陰線は売りサインです。上影陰線を形成する前に価格がやや上昇過程にあります。直前のレンジ状態からみると、天井圏に近いともいえるでしょう。もっとも、さらに確認するならばより広範囲の時間でチャートを見ることも必要になりますが、今回は1分足のチャートですので、直前の値動きの範囲から一旦は天井圏と判断してもよいでしょう。さらに根拠を深めるには、より大きな時間足で全体の方向性やトレンドの確認を行ってください。

陰の大引け坊主は売りサインになります。今回は天井圏に近い位置での出現になりますが、その前にでていた上影陰線とあわせて考えると、より売り圧力が強まっていると判断できます。上影陰線だけでは一旦下降に転じると予測はできますが、直前のレンジ範囲の下値付近でとまってしまう可能性もありますが、陰の大引け坊主が出現したことで、売り勢力が優勢になっている局面と考えて、直前のレンジ範囲の下値を割って下降方向へ進む可能性が強いことを考慮できます。

以上の2つのローソク足をなぞることで、下降方向への圧力が強く、少なくともレンジ範囲の下値で保有ポジションの一部を決済するなどの対策を検討することができます。なお、今回は短い時間足のチャートで見ていますので、トレードスタイルはスキャルピングが適切です。短い時間足では局面がすぐに変わる場合もあります。1分足から根拠を探してポジションを持つときは、数秒から数分程度保有するようにしてください。

損切り位置

今回のケースを参考にすれば、上影陰線の高値近辺に損切り位置を設定するのがよいでしょう。また、陰の大引け坊主が出現した後は、陰の大引け坊主の高値近辺に逆指を設定することで、一部の利益を確保できます。

ポイント

  • 天井圏付近の上影陰線は売りサインとなる
  • 上影陰線の後に陰の大引け坊主が出現したら、売り圧力が強まっていると考える
  • 短い時間足を根拠にトレードするときは、保有ポジションを長時間に渡り持たない方がよい
  • 損切り位置を設定するのは当然だが、利益が残る範囲で逆指を設定するとよい

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

底値圏で確認できる下影陰線は買いサインになります。

チャートの値動き

チャートはユーロドル、1分足。
全体の流れとして、最初に下降方向に進み、底値を試す展開があり、その後急激に上昇し、再度下降に向かっているのがわかります。
下影陰線は、底値を試す展開の中で出現しました。底値を試す展開では上下にぶれていますが、下影陰線の安値を割ることはありませんでした。
下影陰線が出現した後は、上昇に転じ、また下降に戻っています。
以上から、最初に流れは下降にありましたが、底値で下影陰線がでたことで流れが変わり、上昇に転じ、やや上がったところで下降に戻っていると読み取ることができます。

売買サイン

底値圏で出現する下影陰線は買いサインになります。下影陰線が底値で確認できた場合は、相場の流れが変わり、その後上昇する可能性が高くなります。今回の下影陰線は実体がとても小さく、下ヒゲがとても長いため、強い買いのサインと捉えていいでしょう。
下影陰線の後は、相場に対して上昇方向への圧力が加わります。それまで下降の流れにあったため、下降を打ち消すほどの強い圧力です。ただ、強い買いのサインではありますが、もともと相場は下降方向に動いていたため、その後相場が反転して長期的に上昇するとは限りません。下影陰線によってその後一時的な反発もありえるという判断が妥当です。また、1分足でのサインのため、流れは非常に変わりやすいことにも注意が必要です。
底値圏で下ヒゲの長い下影陰線を確認した場合は、その直後に売りポジションを持つことは控え、一時的な上昇に備えるか、一旦流れが元に戻るまで待機したほうが良いでしょう。

損切り位置

今回のケースを参考にすれば、損切り位置は下影陰線の安値近辺になります。

ポイント

  • 底値圏で確認できる下影陰線は買いのサインになる
  • 相場全体に下降圧力があるときは、底値圏で下影陰線がでても、一時的な上昇と捉える
  • 短い時間足でのスキャルピングでは有効だが、すぐに流れが元に戻ることも忘れてはいけない

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

超陽の寄付き坊主のあと、超陰の大引け坊主が出現。急激に上昇し、急激に下降する極端な例です。

チャートの値動き

チャートはユーロドルの4時間足から。
先頭から見ると、上昇の流れにありながらやや下降に入ったところで、超陽の寄付き坊主が出現し、急激に価格が上昇しています。しかし、次の4時間足で超陰の大引け坊主が出現して、急激に価格は下降。急激に価格が上昇したものをすべて打ち消すほど下降しています。2つのローソク足で上昇と下降がみられ、プラスマイナスゼロとなっています。その後流れは下降方向に入っています。

売買サイン

陽の寄付き坊主、陰の大引け坊主は通常次のサインが期待できます。

今回のケースは非常に極端になりますが、急激に買い圧力が増大し、それがそのまま急激に売り圧力に転じたケースです。4時間足が2つあるので計8時間の中の出来事になりますが、ローソク足は非常に目立ち、超が付くほどの大幅な価格上昇と価格下降をみせています。

今回のケースはどのように捉えたらよいでしょうか。素直にローソク足のサインに従ってしまうと、非常に困難な状況を生み出しますから、そのままサインに従うことは控えた方がよいでしょう。ローソク足のサインはあるものの、そのローソク足の大きさが通常のサインと比べて異常すぎるのであれば、異常であることを早々に認めてしまうのがはやいです。異常な状況で発生したサインに従う必要はありません。このような価格幅が非常に大きな動きを見せる動きが連続した発生した場合、もしポジションを保有していたら一度手仕舞いして、しばらく状況を見てください。それが一番の最良策と考えてください。通常では考えられないほどの価格変動が発生した場合は、相場に理解できない異変が起こっていると理解し、様子を観る姿勢が必要です。

「山高ければ谷深し」「行き過ぎもまた相場」という格言が相場の世界には存在します。相場は生き物のため、このような予測不可能で急激な変化を生み出すこともあります。

そして、「待つことも仕事」という格言もあります。FX取引では待つのも取引の1つであり、それは高度なテクニックとして考えられています。

異常な相場は必ず修正されますから、状況をよく観察して待つことが重要です。相場には自浄作用がありますから、異常な相場は長くは続きません。急激な価格幅が発生した場合は、急激に戻ることもあります。事実、今回のケースではすぐに元に戻っています。こういった修正を待つことで、大きなリスクのある状況で戦うことを避けることができます。

今回は特殊なケースですが、FXには異常な相場が生み出されることもあります。そして、異常な相場もまた、相場です。

損切り位置

改めて、損切り位置の重要性について納得する必要があります。損切りを設定していなければ、このような通常は予測が難しい事態が発生したときに、被害をある程度食い止めることができます。もちろん運よく利益が乗っかることもあるかもしれませんが、それはただの偶然がもたらしただけであり、運に任せたFX取引は排除するべきです。損切り位置の目的は、損を最小限に防ぐことが主目的です。損小利大を実現するだけではなく、予測が困難な状況にも対応するための最後の防壁となります。いかなるトレードでも損切り位置は必ず設定しましょう。

ポイント

  • 異常な相場もまた、相場ということ
  • 「山高ければ谷深し」「行き過ぎもまた相場」であること
  • 「待つことも仕事」であること
  • 相場は生き物であり、予測が困難で突発的な価格変動が発生することがある
  • いかなる状況でさえ、損切り位置は必ず設定しておくことが望まれる

チャートの画像

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上影陽線は売りサインの1つです。

チャートの値動き

チャートはユーロドル、1分足。
価格はレンジ状態を作りながら進み、やや上昇し、その後大きく下降しています。
上影陽線は、大きく下降する前にやや上昇したところで出現しました(青色の箇所)。上影陽線が出現する前はレンジ相場からやや上昇方向に流れていく素振りをみせていますが、上影陽線が出現してからは、下降方向に進んでいます(赤色の矢印)。

売買サイン

上影陽線は、天井圏で出現すると売りのサインになります。今回の上影陽線の実態は小さく、上ヒゲも十分にのびています。実体の長さと比べて5倍も6倍も上ヒゲが長い時は、売りのサインは特に強くなります。
1分足では流れがはやいため、瞬時の判断が必要になります。スキャルピングなどで少しでも利幅を得ようと考えた場合は、今回のようなローソク足を注視した動きの読みが役に立ちます。ローソク足のサインを読み取ることで、利益になりやすい状況を予測でき、ポジションを持つことも可能になります。ローソク足のサインを見る方法は、順張り・逆張りどちらにも適用できます。
チャートでは上影陽線の直前にやや上昇していく素振りもありますが、その後すぐに下降するというダマシのような動きがみられます。この時、ローソク足が上昇方向に流れているからという理由だけで買いポジションをもっていたら、結果損失を出してしまっていたかもしれません。流れについていくことは大事ですが、それだけでは短い時間足のチャートを見て戦うには不十分です。十分な根拠となるローソク足が出るまで待つという行動が命運を分けることもあるでしょう。

損切り位置

短い時間足といえども、もちろん損切り位置の設定は必要です。スキャルピングの場合でも、エントリーと同時に損切り位置を設定できるようにしておきましょう。
今回のケースを参考にすれば、損切り位置は上影陽線の高値近辺となるでしょう。

ポイント

  • 実体の長さと比べて5倍も6倍も上ヒゲが長い時は、売りのサインは特に強くなる
  • スキャルピングで使用するときは、根拠となるローソク足が出現するまで待つ、という行動も必要

チャートの画像

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大陰線の後は、下降が続きます。

チャートの値動き

チャートはユーロドル、1時間足から。
小陽線・小陰線を出しながら価格はやや上昇したところで、大陰線を出して一気に下降しました(1番目の青色の箇所)。その後、連続した小陽線、陰線などが現れて価格が落ち着いた矢先、もう一度大陰線を出して一気に下降しました(2番目の青色の箇所)。
全体的に小陽線と小陰線を出しながらやや上昇したところで、大陰線がでて一気に下げるという流れを確認できます。

売買サイン

大陰線は天井圏で出現すると大きな下降のサインとなります。大陰線のサイズは決まっていませんが、直前まででているローソク足と比べて、長さが特に大きいものが当てはまります。
天井圏の大陰線は大きなシグナルになりますが、天井圏ではなくても、大陰線後は売り圧力がしばらくは続くこともよくあります。今回の売買サインは、「大陰線を確認することができたら、その後下降になる傾向がある」ということがわかる例です。大陰線がでたら、次の数個程度のローソク足はしばらく売り圧力が継続する傾向が読み取れます。
必ずしもそうなるとは限らず、これだけで強い信頼が得られるサインではないものの、大陰線は売り圧力が非常に強いということを知ることができるローソク足であることは間違いありません。実際トレードに使用するには、全体の流れが下降トレンドにあるかどうかをチェックするとよいでしょう。下降トレンド、天井圏、大陰線と揃えば、非常に大きな売り優勢であり、その際の大陰線は大きなシグナルとして意味を持ちます。

損切り位置

今回のケースを参考にすれば、損切り位置は大陰線の高値近辺になります。

ポイント

  • 大陰線がでたらしばらくは売り圧力が続いて価格が下がる、というのはパターンとして読み取れる
  • ただし、大陰線だけで売買サインを判断することは信頼性に欠ける場面もある
  • そのため、下降トレンド、天井圏などをよく注意して、どこで大陰線がでたかを見るとよい
  • 損切り位置は大陰線の高値近辺となる

チャートの画像

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小陽線と小陰線は方向感が読みにくい。

チャートの値動き

チャートはユーロドルの1時間足から。
価格が三角保ち合いを形成して、狭められた幅の中で、上へ下へと動いています。その中で小陽線と小陰線が連続して出現していますが(3つの青色の箇所)、いずれの箇所でも価格はわずかに動き方向感がありません。

売買サイン

価格が三角保ち合いを形成すると、上下の幅が狭くなり、いずれはブレイクアウトになります。ブレイクアウトするとトレンドが発生するチャンスになります。
しかし今回のレポートは、三角保ち合いの中の小陽線と小陰線についてです(3つの青色の箇所)。これらのローソク足は、方向感がなく売買サインが読みにくいものです。三角保ち合いの中で大陽線や大陰線がでていますが、そうではなく価格が一服しているかのような、落ち着いたときに、連続した小陽線や小陰線がでてくることはよくあります。小陽線・小陰線といえるか微妙なサイズだったとしても、前後するその他のローソク足と比べたとき、ローソク足の長さは比較的短い場合には、小陽線や小陰線と同様のものと考えてよいでしょう。
これらのローソク足が出現したときは、売買サインがないと考え、トレードを控えることも検討する必要があります。売買サインがないということは、連続して出る場合は、どちらになるかわからないということです。このようなときに、無理してポジションを持つことは危険です。
売買サインがなく流れが読みにくいものは、無理して読む必要はありません。どんなにトレード経験を積んでも、常にどんな状況でもチャートから今後の相場が読めるわけではありません。現在は読みにくい状況・読めない状況である、ということがわかるのは、中級者以上のトレーダーです。
小陽線と小陰線は、レンジ相場やトレンドの勢いが弱まった時によく現れます。今回のように三角保ち合いを形成しながら連続して出る場合は、ブレイクアウト後にトレンドが発生する前兆ともいえます。ブレイクアウトしたらチャンスです。そのときには、より明確なサインが出現します。今回のチャートでいうと、三角保ち合いを一気に抜けている大陰線がそうです。ブレイクアウト時に発生するより明確なサインを持ったローソク足がでるまで、「待つ」ことにしましょう。

メンタル対策

もうすぐトレンドがやってくると考えて、そのチャンスを最大化したいがために、ごく普通のサインを重要なサインと捉えて、ポジションを持ってしまうことがあるでしょうか。より大きくチャンスをものにするには、冷静に根拠を探すことが必要です。ポジションを持っていないと不安になる、いわゆる「ポジポジ病」は、初心者トレーダーほどかかりやすいものです。より大きくチャンスをものにするためには、危険な場面や慣れていない場面に近づかないことも必要です。
FXはゼロサムゲームであり、初心者用の相場というものはありません。昨日今日始めたばかりの初心者も、何十年もディーラーとして取引経験がある上級者も、同じ相場の中で戦っています。誰かが抱えた損失は誰かの利益になります。相場が読めない状況で、「ポジポジ病」にかかったトレーダーは無駄にポジションを持ち、そして罠にかかります。
これらを防ぐには、常に冷静に謙虚な姿勢で臨むことが必要です。そして、もしも相場が読めない時は、それを認めてしまいましょう。これからの相場の流れがわからないことがわかってしまえば、無駄に手を出す回数も減り、結果として損失も後悔も減るでしょう。

ポイント

  • どんなに経験を積んでも、全ての相場の流れが読めるわけではない
  • 相場の流れが読めないことは、どんな熟練のトレーダーでもあること
  • 相場が読めないことがわかることは、トレーダーに必要な能力
  • 無駄にポジションを持つのを減らせば、損失も後悔も減る

チャートの画像

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大陰線は強い売りサインです。

チャートの値動き

チャートはユーロドル、1時間足。価格は上下にゆられながら進んでいます。
大陰線は、価格が上昇しきった直後、あるいは、上昇して価格が一服するように落ち着いたときに出現しました(2つの青色の箇所)。いずれも大陰線が出た直後に、さらに大きく下降方向になだれ込んでいます。
価格は上下にゆられながら進んでいますが、上昇する際は徐々に切りあがっていき、下降する際は大陰線がでてさらに下降方向へ大きく向かっていることがわかります。

売買サイン

大陰線は、強い売りのサインです。どのくらいのサイズかは人によって判断が異なりますが、直近の中で、それまででていたローソク足と比べてサイズが大きく、チャートの中で特に目立つものが大陰線として当てはまります。今回は、直前のローソク足と比べてサイズが大きく目立つため、大陰線といっていいでしょう。場合によっては陰の丸坊主・陰の寄付き坊主や陰の寄付き坊主に当てはめることもできますが、今回はまとめて大陰線として取り上げます。
大陰線が出現するときは、相場の流れが大きく変わるときです。トレンド相場あるいはレンジ相場において、突然相場が逆方向あるいは一方方向に動き出し、大陰線を形成したとき、その後の流れも継続して下降する傾向はよくあります。価格が上昇し天井圏に入ったとき出現すれば、その可能性は高くなるでしょう。今回のチャートを見ると、その動きが見事に表現されているようです。
もしかしたら、天井圏で下降になるサインとして、上影陰線・トウバ、あるいは十字線・足長同事線といった「長い上ヒゲつきの陰線」を待っている時もあるかもしれません。しかし、それらは明示的には出現しないこともあります。これらのローソク足は、最終的に売り勢力が買い勢力を抑え込んでいることを示すため、その後のローソク足は下降方向へと向かうサインとして、よりはやく下降へのシグナルを見つけることができるローソク足です。しかし、そのサインを見つけることができなかったときは、既に下降方向へと流れていった後の大陰線を売りのサインとして使用するとよいでしょう。
大陰線は強い売り圧力がかかり、売り優勢の局面を作る大きなサインです。その後も売りの圧力は継続することも多くあります。

メンタル対策

大陰線がでたからといっても、それは一時的な下降で、すぐに大きく反発することもあるかもしれません。相場に100%はないことから、その可能性も捨てられません。
目当てとしているローソク足は、チャートの時間足によっては明示的に表れないこともあります。その場合はチャートの時間軸を変えてみると、他により明確なシグナルを見つけることができるかもしれません。より大きな時間軸から小さな時間軸までみることで、現在の状況をより的確に捉えることができるでしょう。ここで重要なことは、大きな時間軸の中に小さな時間軸が含まれるため、大きな時間軸を優先させたほうがリスクが少ないということです。1分足や5分足で逆張りトレードをしているときでさえも、より大きな時間軸のチャートを意識することは勝率向上に寄与します。
大きな時間軸で方向性を確認し、複数の時間軸で幾つかのサインを見つけることができたら、トレードの根拠が濃くなり、自信が深まるでしょう。

損切り位置

たとえすべての時間軸で確実ともいえるサインを見つけたとしても、必ず損切り位置は設定してください。今回のケースを参考にすれば、損切り位置は大陰線の高値になります。ただし、大きな時間足程価格幅が大きく表示されるため、その場合は損切り位置が遠すぎるかもしれません。このような場合は、大陰線の70%程度を目安に損切り位置を設定してください。目安以上になると、そのまま高値を突き抜けていってしまうこともあるためです。

ポイント

  • 大陰線は強い売りのサインで、その後も流れは下降になることがある
  • 「長い上ヒゲつきの陰線」が明示的にチャートに現れない時もある
  • 複数の時間軸でチャートを見て、複数のサインを確認すると勝率向上に寄与する
  • 損切り位置の幅が遠すぎる場合は、70%程度を目安に設定するという方法もある

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

足長同事線は、継続にも反転にもなります。

チャートの値動き

チャートはユーロドルの1時間足。全体としては急激ではないものの緩やかな上昇トレンドといえる値動きです。
上昇途中、足長同事線が出現しました(1番目の青色の箇所)。その後、価格はさらに上昇しました。次に天井圏で足長同事線が出現しました(2番目の青色の箇所)。その後、価格は下降しました。
このことから、価格は大きく上下に振られながら進む中で、足長同事線で上昇し、また、足長同事線で下降にもなったことがわかります。

売買サイン

足長同事線は、流れが「継続」するか「反転」するかの重要なポイントになります。足長同事線が出現した場合は、流れが変わる可能性があります。今回の2つの足長同事線は、どちらも十分に上下のヒゲが長いため、買いと売りの攻防が十分にあったことが伺えます。
天井圏では「反転」するサインとなるのでわかりやすいものの、”天井圏に近い”場合はどのように判断すればよいか迷うこともあるかもしれません。これは、1本のラインをひくだけで解決します。
チャートには、直近の高値に1本のラインを引いてあります(赤色のライン)。これはレジスタンスラインです。足長同事線がこのレジスタンスラインの上か下かで、「継続」か「反転」かを判断します。足長同事線がレジスタンスラインの下にある場合は「継続」、足長同事線がレジスタンスラインの上にある場合は「反転」です。1本のレジスタンスラインをひくことで、天井圏かどうかがわかりやすくなり、足長同事線のサインも判別できます。
また、違った角度からも検証してみましょう。1番目の足長同事線と2番目の足長同事線の「ヒゲ」を見比べてください。1番目の足長同事線は上下のヒゲの長さがやや同じに見えますが、2番目の足長同事線は上ヒゲが下ヒゲより長くなっているのがわかるでしょうか。つまり、天井圏の足長同事線は、上値が重く売り圧力がかかるため、上下のヒゲの長さにはっきり違いがでたということです。天井圏で常にこのような上下のヒゲの差異が出るとは限りませんが、より売り圧力がかかるため、そのような傾向があるのは確かです。
足長同事線がでた場合に判断が迷う場合は、直前の高値はどこにあるか意識しながら見ていくとよいでしょう。

損切り位置

今回のケースを参考すると、足長同事線の安値または高値近辺になります。

ポイント

  • 足長同事線は天井圏では売りサインとなる
  • しかし天井圏ではない場合、相場の流れが「継続」することもある
  • 1本のレジスタンスラインをひくことで簡単に見分けられる
  • ヒゲの長さを見比べて信頼度を高めることもできる
  • 損切り位置は安値または高値の近辺になる

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

上影陽線は売りサインの1つです。チャートはユーロドル、4時間足から。

チャートの値動き

チャートの先頭からみると、下降の流れがあり、一度反発して上昇し、その後また下降(赤色の矢印)となっています。
また下降(赤色の矢印)する中で、「上影陽線がでたあと、大陰線」というパターンを3回観測しています(3つの青色の箇所)。
チャート全体をみると、一度反発上昇はあったものの、大きな下降の流れ(緑の矢印)の中にあることがわかります。

売買サイン

上影陽線は売りサインの1つです。このローソク足がでたら下降の可能性を考慮しなければなりません。全体的に下降の勢いがある中での上影陽線のため、売りサインの信頼性は高いものと言えるでしょう。

上影陽線のあとの大陰線で、上昇した流れを1回で押し戻し、続く2回でさらに下降圧力をかけています。これが短い期間で続いていますので、非常に強い売り圧力があることがわかります。
ただし、もし反発上昇中での上影陽線であれば、売りサインの信頼性を疑うことも必要です。相場全体の流れが上昇・下降のどちらにあるかをみると、判断しやすくなります。

メンタル対策

大きな下降の流れがある中で上影陽線がでたら、売りポジションを持つことで大きく稼ぐチャンスがあります。同じパターンが何度も出現すれば、期待度が高まり大きなポジションを持とうとするかもしれません。
しかし、大きなポジションを持った途端、期待が外れて反対の方向に流れてしまうこともあります。わかりやすい局面であっても、ポジションサイズを大きくせず、いつもと同じように適切なサイズを守るようにしましょう。

損切り位置

相場に確実はないため、常にダマシの可能性を考慮して、必ず損切り位置を設定しておきましょう。
今回のケースを参考にするなら、上影陽線の高値近辺が損切り位置となるでしょう。

ポイント

  • 全体的に大きな流れが、上昇か下降どちらにあるかを把握しておくこと
  • 下降の流れの時に、上影陽線がでたら売りサインの可能性がある
  • そのまま上影陽線からの大陰線というパターンが続いたら、全体的に売り圧力が強い局面にある
  • ダマシの可能性を考慮して、損切り位置は上影陽線の高値近辺で設定しておく

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

変更履歴

2018年5月20日 記事構成の修正、見出しの設定、内容の書き直し
2018年5月23日 見出しの修正、売買サインにローソク足の画像を追加
2018年5月27日 チャート画像の差し替え

足長同事線は相場の転換点のサインです。

チャートの値動き

チャートはユーロドルの4時間足。
全体の流れとして、下降の流れから底値で反発上昇し、その後また下降の流れに戻っているのがわかります。
下降の流れにあるとき、底値で下影陽線(下影陰線にも見えますが、拡大するとやや上昇しているため、ここでは下影陽線と記述します)が出現しています(1番目の青色の箇所)。下影陽線がでてから、流れは反発して上昇になりました。上昇中の流れにあるとき、足長同事線が出現しています(2番目の青色の箇所)。足長同事線がでてから、反発上昇が終わり、もとの下降の流れに戻りました。
以上から、最初に流れは下降にありましたが、底値の下影陽線、上昇中の足長同事線のタイミングで流れが変わり、下降~上昇~さらに下降となったと読み取ることができます。

売買サイン

足長同事線は、相場の転換点として注意されるものです。同事線(同時線)ともいいます。足長同事線が確認できた場合は、直前までの相場の流れが変わる可能性があります。今回の足長同事線は上昇の流れで登場したため、この後に下降する可能性を示した売りサインとなります。
足長同事線が出る前に、底値で下影陽線がでていますが、これは買いサインの1つです。買いサインの下影陽線がでて上昇し、売りサインの足長同事線がでて下降したと考えれば、非常にわかりやすい展開であったといえます。下影陽線をきっかけに上昇に転じて、そのまま上昇継続となる可能性もないことはありませんが、足長同事線がでた場合は一度買い圧力が一旦は落ち着いたとみるべきです。
このような場合に限りませんが、より大きな視点で相場の勢いがどちらにあるかをみておくと、より判断しやすいです。最初から強い下降の勢いがあるため、最終的には下降に戻る余地があります。そのタイミングを知る為に、足長同事線を待つのは有効な対策です。

メンタル対策

足長同事線に注意することで、相場の転換点を判断することができます。足長同事線は直前の流れが変わるタイミングで出ることはよくあります。転換点を確認できれば、大きく稼ぐチャンスが生まれます。
今回のチャートでは、底値の下影陽線、反発上昇してからの足長同事線、の2つでエントリータイミングが生まれます。最初の下影陽線で買いのポジションを持つことができたら、次は、売りサインが出るのを待つことです。足長同事線がでたら相場の流れが変わる可能性を示唆しているので、一旦ポジションを利確しておいた方がよいでしょう。
もし、足長同事線だけでは本当に相場の流れが変わったか判断ができない場合、大きな大陰線が登場するまで待ってもいいでしょう。大陽線または大陰線がでるときは、流れが変わるときでもあるからです。全体的に下降の流れであるならば、下降になったと十分に判断できてからエントリーしても遅くはありません。

損切り位置

今回の足長同事線のケースを参考にすれば、損切り位置は足長同事線の高値から若干余裕を持たせた方がよいとなるでしょう。足長同事線の次にでた陰線の高値が、足長同事線の高値を超えているからです。最終的に終値は足長同事線の終値より下回っていますので、今回の足長同事線は売りサインとする判断は正しいのですが、足長同事線の次のローソク足で価格の変動が大きかったため、終値が確定する前にポジションがきられてしまいます。
それでも、やはり足長同事線の高値近辺に損切り位置を設定しておいて、きられるときは、きられてしまった方がいいでしょう。損切りは利益を伸ばすためにあるのではなく、資金を守るためにあるものです。絶対に損切りを発生させたくないと言って、損切り位置の幅をあまりにもとりすぎると、その他の場面で損切りに対する考えに影響を与えてしまうことがあるかもしれません。ある一定のルールを守ることは大切です。一度決めた損切り位置は絶対に動かしてはいけません。
エントリー後に、価格変動が大きすぎてポジションがきられてしまったら、当初の予測は外れたことを素直に認めましょう。もう一度ローソク足を見て、まだ売りサインが有効であると考えることができるなら、改めてエントリーし直すといった方が、最終的には資金を守ることもでき、健全です。

ポイント

  • 足長同事線は相場の転換線として注意される
  • 足長同事線だけで判断できない場合は、大陽線または大陰線の登場を待つ
  • 損切りは利益を伸ばすためにあるのではなく、資金を守るためにある
  • エントリーしてから、損切り位置を動かすことは絶対にしてはいけない

チャートの画像

チャート画像は Meta Trader 4 から取得、必要に応じて編集しています。

変更履歴

2018年5月20日 記事構成の修正、見出しの設定、内容の書き直し
2018年5月23日 見出しの修正、売買サインにローソク足の画像を追加
2018年5月27日 チャート画像の差し替え